« つれていって・・・ | トップページ | ぬくもり・・・ »

あなたへとかけてゆく・・・

  _717

                  

              心に舞う雪

                   
         
雑踏を走り抜けて
         思い出の公園へと向かう
         どうしても・・・
         あの日のあなたに逢いたくて
         この駅に降りたった

         心が飛ばされゆく
         人ごみで肩と肩がぶつかる瞬間
         痛みがよみがえる
         空から舞い降りる雪が
         あなたへの想いを濡らし

         
駆けてゆく足音は過去をだどる
        

        
 街のノイズは消されていた
         誰もいないベンチでひとり
         悲しみを呼び出して
         あなたへと続く空に
         名前を呼びつづけていた
         あの日云ってしまったさよならの言葉
         季節が巡るたびに心が寒がって
         こんな夜は震えてしまう
         あなたに逢いたくて

         あの日の二人はいつもと違ってた
         空洞になった心が
         言葉を上手く伝えられなくて
         冷たい風が吹き荒んだこの場所で
         握り締めた手も悴んで
         二度と繋がらない心が
         瞳の色をかえてしまっていた

        

         自分の道を歩きだそうと
         あなたは雪の中へと消えていった
         白く瞳の中でちらつく記憶
         私は悲しみの言葉を
         いくつの夜に数えてきたのか
         
         あの日に戻った瞳に
         あなたが浮かびあがる
         公園の街灯に照らし出された笑顔
         今は少しだけ涙を浮かべても
         輝く雪で美しく飾られた想い出

         逢いたくて逢いたくて
         その光の中に手をのばしてみた
         記憶の中であなたは霞んでゆく
         どうかその笑顔だけは
         ずっと記憶の片隅でいきづいてと
         掌でつかんだ雪を
         胸へと閉じ込めた
 
         空から舞い散る雪が
         優しく私に降りそそぐ
         さしだした心を包み込むように

         少しだけ温かく手の中で溶けてゆく
         

         それはまるであなたのように・・・
        
       

        
                       T*R
        

|

」カテゴリの記事

≫ 空色のあなた」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/179142/4696325

この記事へのトラックバック一覧です: あなたへとかけてゆく・・・:

コメント

コメントを書く